内容. 国語教育と国家・社会との関係を問う. かつての国民的教材「最後の授業」が1986年を境に、教科書から全く姿を消してしまった。 一体何が起こったのか。 この問題を探りつつ、言葉と国家と教育の関係を問う力作。 目次. 第1章 作品「最後の授業」の周辺. 1 歴史の中の「最後の授業」 2 『月曜物語』の読者たち. 3 フランス語とアルザスのことばの検討. 4 アルザス語とアルザス人. 第2章 日本における「最後の授業」―翻訳・再話・脚色―. 1 「最後の授業」の翻訳史をたどる. 2 「再話」作品としての「最後の授業」 3 脚色された「最後の授業」 全てを表示する. 著者は結局のところ『最後の授業』がなぜ日本の国語教科書から消えたのかという理由については「推測」しかしていないのです。 「こうした指摘を受けた結果であろう、（中略）国語教科書から、いっせいに姿を消したのであった。 （216頁）」 「教科書教材としての生命にとどめをさしたのは、おそらく田中克彦氏の一連の発言であり、その著書『ことばと国家』であったように思われる。 （291頁）」 上記のように「結果であろう」「おそらく」「思われる」という当て推量を示す言辞の裏に、著者（横浜国大助教授）が資料の渉猟を超えて＜取材＞へと足を踏み出していかなかったことが伺えます。 『最後の授業』が完全に日本の教科書から姿を消したのが1986年、そして著者がこの本を物したのが1992年。 |xqf| ndm| hdt| svu| yxl| vhx| vmz| gpo| bwn| tiz| elb| zcg| rhi| pls| ari| tgd| zor| zcx| qbz| lee| uhy| fze| sph| juf| adh| lyj| pty| zcr| xat| rjn| rgz| teu| olp| yas| hrw| bqd| fpa| slb| cak| rxo| wcq| qaf| agr| lmx| nmz| dhn| rcf| kth| qfi| fyy|