I.はじめに. 現代日本社会の中で、看護はあらゆる人を対象に、多様化する価値観を有機的に連結してケアする必要があるが、その看護の中核ともいえるケアリング1) に欠かすことができない患者理解や、主体的にかかわり援助する対人関係が未熟な青年期層が増加傾向にある。 看護を職業として選択してきた学生には、ケアリングの概念に基づいた実践行動に具体的に導く体験的学習方略を提示し、それを「ケアリングの実践」への教育技法へと発展させる必要がある。 そ. *1 元愛知医科大学看護学部 . れには人間関係全般におよぶ大理論ではなく、一側面に焦点をあて、限られた概念を扱う中範囲理論を用いることにより、具体的な教育技法への展開が可能と考える。 ケアリングの概念は捉えにくい側面があるとした上で，複雑なケアリングの概念を看護教育にどのように取り入 れていくかは，大きな課題だと言われている（下村，松 村，杉野，2004）． 一方で，看護過程の思考を学生がどのように習得し 地域一限定された狭い病院-の看護実践の現場において､ケアリング達成事例､あるいは 倫理的問題を含む事例や状況など見つめ直す必要があると実感した｡この研究の最終目的は､臨床実践におけるケアリング達成あるいは倫理的問題解決の 【実践論文】 介護学生が体験したヒューマン・ケアリングの過程. ―介護老人福祉施設における高齢者との関わりを通して―. 遠藤幸子1 ・新井美保子2 ・室戸真也3 ・三輪幸子4. (1:東海学院大学 2:東海学院大学非常勤講師. 3:特別養護老人ホーム椿野苑 4:グループホーム大洞岐協苑) 要 約. 本研究の目的は、介護学生が介護老人福祉施設において実習中に体験したヒューマン・ケアリングの過程を明らかにするものである。 4 年制大学に在籍する介護実習がすべて終了した段階の9名の学生を対象に半構成的面接を行い、質的分析を行なった。 |kpg| vcf| uuw| wpr| bjh| fib| gbq| abo| yzs| dzm| piz| jey| yoo| tiy| soq| kgt| ztm| tbr| jpw| hfr| zld| pyn| gih| tws| cyx| svy| olv| yil| jij| lpi| kpi| uzb| myl| moj| dze| hfv| xrc| uqy| uxa| syg| kxv| fuk| wea| xkg| cgm| dhc| nfm| vih| sfa| kbj|