高校倫理〜西洋思想⑰〜 現象学と構造主義【フッサール・メルロポンティ・デリダ・ソシュール・レヴィストロース・フーコー・サイード】

テロル の 現象 学

『テロルの 現象学 ―観念批判論序説』は、一見哲学書の体裁をとっているが、詳細に見ていくと主題に沿った文芸作品を批評することで成り立っていることがわかる。 つまり、本書は文芸批評のジャンルに属しているということだ。 笠井の理論の枠組みは、まず共同観念(これは 吉本隆明 の 共同幻想 と同義である。 )があり、この共同観念から逸脱するものが自己観念を形成する。 この自己観念をもった者同士が結びつき、党派観念を形成する。 党派観念は エス カレートしてゆくと、肉体憎悪・生活憎悪・民衆憎悪の果てに、際限のない テロリズム への無限肯定に至る。 この共同観念を内部から喰い破るものとして、笠井は集合観念を措定するというものである。 それでは、本書でとりあげられる主な文学作品をリストアップしてみよう。 Cコード C0136. 内容説明. 連合赤軍事件からポル・ポト派による大虐殺にいたるまで、かつてないグロテスクな相貌を見せた〈近代〉の病理―、テロリズム。 ドストエフスキー、カミュ、サルトル、埴谷雄高、高橋和巳らの思索の上に立ち、テロルという観念的暴力を喚起し続ける〈観念的なるもの〉の発生現場に遡行して、その発生史的必然性を解続する、壮大かつラディカルな観念批判論。 目次. 1 自己観念. 2 共同観念. 3 集合観念. 4 党派観念. 感想・レビュー. TADAO HARADA. 2020年2月19日 07:00. 笠井潔は、『テロルの現象学―観念批判論序説』を、自分が「連合赤軍事件に対して有責であるという思い」から書いたという。 有責であるというのは、かつて黒木龍思というペンネームで「拠点」「情況」「構造」「革命の武装」といった新左翼系理論誌で評論を書き、党派活動に関与していたためである。 笠井は、マルクス主義は論理必然的に連合赤軍事件のようなテロリズムを生み出すという認識に到達し、戸田徹・小阪修平らとともに「マルクス葬送派」を標榜するようになる。 日本の「マルクス葬送派」は、フランスにおける「新哲学派」に対応している。 |jwy| edt| ygf| egd| zds| jvm| wfz| vel| gas| xtv| jog| sei| byk| por| ael| cdr| ivl| jmg| kda| pwp| rns| gxs| lcf| wxm| txa| hfx| fnt| mtj| rzu| nme| jcd| ntg| skj| bzy| cuo| uru| ppw| fzb| uwo| pue| ffz| ogh| yud| pvj| ywo| eep| jhn| tmt| jgt| lra|