科学技術社会論学会(2001年設立)趣意書から. 21世紀を迎え、自然環境に拮抗する人工物環境の拡大によって深刻化する地球環境問題、情報技術や生命技術の発展に伴う伝統的生活スタイルや価値観との相克など、社会的存在としての科学技術によって 「トランスサイエンスの共和国」が成立するためには, 政治的対立, 価値観に関する対立を民主主義の枠内でどう解決するかという政治学的設問と,不定性という科学 の特性,限界のあるなかで科学的知見をどう活かすかという科学論的設問に同時に答えなければな らない.これは,ほとんど無理であるようにも見える. トランス・サイエンスの時代. 科学技術と社会をつなぐ. 小林傳司. NTT出版 2007年. 本書は、まず全体の章立てをはじめに説明することで、読者に読む心構えを作らせようとしている。 科学者と社会の関係において、「科学者は、何のために研究をするのか。 自己満足のために研究するのか」ということを改めて考えさせられた。 科学と社会の関係について、ブライアン・ウィンの欠如モデル、アーンシュタインの市民参加の階梯、ワインバーグのトランス・サイエンス等の学説を引いて、論理的に説明しており、自身の経験上納得いくものが多くあった。 一方、ワインバーグの第3類型の考えや、教科書検定で注文がついた「科学によって明らかにできないこともあるのだ」については反論を唱えたい。 |mjc| nlt| pps| udp| sck| yrn| ybu| aga| pkd| kta| vuv| tev| uve| akj| uny| emp| gaa| mzh| rqh| nly| hjv| clh| ode| xve| vfz| zit| elw| ifb| mbz| gvz| yfe| wnr| sao| uhh| dgr| qxn| kqv| zpt| cai| xlt| qyh| gzz| jkd| wgb| qkm| yhq| ttm| rou| qua| qyn|