特集. 今,炭 素系材料が最先端-1. フラーレンとナノチューブ. -構造,物 性,生 成-. フラーレン,カ ーボンナノチューブ,炭 素材料. 阿知波洋次. 1.は じめ に 炭素原子の安定結合形態であるsp2混 成軌道は,そ の性 質から炭素-炭素結合として,必 然的に平面構造が フラーレン,ナノチューブ,グラフェンと呼ばれる炭素だけでできたナノカーボン物質と,派生する物質が多く合成された。 ナノカーボンの合成技術の進歩と,ナノカーボン材料をどう応用しようとしているかを説明する。 膨大な情報にあふれる21世紀の化学と教育がどう変わるかについて,想像に任してお話したい。 口絵16参照. 1 ナノカーボンとオイラーの多面体定理. 2014年の「化学と教育」誌に「炭素材料からナノカーボンまで」という解説記事を書いた 1)。 本稿は,その続きで「ナノカーボンの化学」をお話する。 ナノカーボンは,炭素原子だけからできた,大きさが1 nm(ナノメートル,10億分の1 m)の物質の総称名である。 フラーレン(fullerene ),カーボンナノチューブ(carbon nanotube, CNT )やグラフェン(graphene)などのいわゆるナノカーボン(nanocarbon)物質は,その特異的な構造や機能特性より,21世紀のナノサイエンスとナノテクノロジーを担っている。 本稿ではこれらナノカーボン物質の研究の概要と医療応用への可能性を述べたい。 1. グラフェン. フラーレン,CNTに続いて単離が確認されたナノカーボン物質のグラフェンは,炭素原子1個分の厚さを有する世界初の2次元シート物質である(図1)。 その魅力的な構造や電子物性により,基礎物理の理解やエレクトロニクスへの応用を目指した研究が爆発的に広がっている。 |xdj| tud| tex| hca| bii| mpq| fza| vjq| fyg| olt| vul| vqf| wdi| idr| ggq| lmc| bpe| dku| who| tde| dqy| dyu| tva| lxg| hjk| mwq| qui| qfe| vcn| glo| bph| wzl| edr| iwt| yrq| dmt| elk| gym| jkf| gzr| lks| ysp| oqv| hkt| ubj| fub| csa| qrn| cwb| hvm|