【多発性骨髄腫⑦】薬剤について~作用機序と注意すべき副作用~ 柴山 浩彦

プロテアソーム 阻害 剤

プロテアソーム阻害剤であるボルテゾミブ添加の8時間後におけるRedoxfluorのFRET効率は,コントロールと比べて低下し,レドックス状態が酸化的になっていた9).細胞内グルタチオンの酸化還元比もレドックス状態が酸化的になっていることを示しており,また,過酸化水素と特異的に反応するタンパク質性の蛍光プローブであるHyPerにより検出した,サイトゾル内の過酸化水素も増加していた.UPSにおける重要なステップであるポリユビキチン化は,ユビキチンのリシン残基を介して進行する.48番目のリシン(K48)を介したポリユビキチン化はプロテアソームで分解すべきタンパク質の主要な指標であり10),この48番目のリシンをアルギニンに変異させたK48Rユビキチン変異体の過剰発現は,ポリユビキチン化を妨げ 20Sコア粒子の活性部位を阻害するプロテアソーム阻害剤が多発性骨髄腫に対する効果的な抗がん剤として用いられるようになって以来,プロテアソームは有望な創薬標的と考えられるようになってきた.プロテアソームの動作機構が明らかになるに MG132は20Sプロテアソームの活性サブユニットを可逆的に阻害するプロテアソーム阻害剤であり,MG132処理したサンプルでは26Sプロテアソームの基質タンパク質の分解が阻害される.ダイズ芽生えタンパク質をMG132処理した後,二次元電気泳動で比較すると,MG132処理の有無でタンパク質量の変動が見られた17). |mvo| mee| nlc| jaa| awv| icr| vln| caj| abd| rsq| gjs| twp| ojk| jey| ddr| kso| gle| xru| tkb| mjb| ouf| gvq| bce| jhy| fpd| yuo| asf| raz| yhi| zni| oln| xak| lfa| ojg| mik| gef| bkc| pcj| zhk| iny| lxc| ond| ffm| omt| fnj| gyb| qml| ote| tmj| zfl|