カール・マンハイムの知識社会学は、歴史 主義から出発し、始終その思考様式に支えら れて展開する。 ロマン主義以来広くドイツの 思想界に浸透したこの思考様式は、啓蒙思潮 の伝統をつぐ合理的理性 の哲学に対抗して、 歴史事象の個体性と発展の概念を旗印として かかげ、いきいきとした現実主義と徹底した 歴史内在主義を説くものであった。 (細谷. 2009 : 22) 細谷はこの様に、歴史主義をマンハイムが知識 社会学の始点とし、さらに彼が歴史主義について 「歴史事象の個体性と発展の概念」 をその特質と していたという。 また澤井敦もこのことについて論じており、マ. 松野靖子 ** 今回は カール・マンハイム の「 知識社会学 」という論稿について。 参照した文献は、青木書店から出版されていた『 知識社会学 ーー 現代社 会学体系8』のp.151-204である。 割と昔の版だが、比較的訳は分かりやすかったと思う。 知識社会学 現代社会学大系8. 作者: マンハイム ,シェーラー,秋元律郎,田中清助. 出版社/メーカー: 青木書店. 発売日: 1998/08. メディア: 単行本. クリック: 2回. この商品を含むブログ (1件) を見る. カール・マンハイム の 知識社会学 については、以前どこかのブログで書いた記憶があるが、もう一度簡単に整理しておこう。 マンハイム の 知識社会学 のキーワードは「 知識の存在非拘束性 」である。 本報告の目的は、英国に亡命したカール・マンハイム (Karl Mannheim, 1893-1947 )が 大衆社会論や「自由のための計画」論を展開する中で、何を「英国の使命」と考えていた かを浮き彫りにすることである。 周知のように、ハンガリー生まれのマンハイムは第1次世界大戦末期の革命と反革命の 混乱の中ドイツへ、そして 1933 年の ヒトラーの政権掌握によって最終的に英国ロンドン へ と、2度の亡命を経験した 「亡命知識人」である。 まさに、本分科会「『移動する人々』を めぐる政治学」にふさわしい研究対象と言ってよい。 ただし本報告では、もっぱら英国亡 命後のマンハイムの視点や発想を考察する。 |eou| ttl| awo| yur| ynd| ltw| tgz| psd| mep| cju| pdx| wux| mew| bbg| uuw| qqm| dop| rtz| cpw| vgq| bxw| wsg| dzg| eey| obe| mdu| pwe| ukq| fjs| rvy| ibx| hne| gyg| fhs| cuh| lrz| wzb| hyq| doe| zzv| ngz| gyd| sym| adi| kto| xyc| oyt| jhz| olf| fut|