小児副鼻腔炎は,耳鼻咽喉科および小児科で 最も高頻度に取り扱う疾患であるが,治療に難 渋することも少なくない。 小児副鼻腔炎は,成 人と同様に急性と慢性に大別されるが,成人の 副鼻腔炎とは異なる特徴,診療上の注意点があ る。 特に,小児副鼻腔炎の手術治療について は,議論が多く,その適応について悩まされる ことが多々ある。 小児においては,顎,顔面骨 が発育途上にあることを考慮する必要があり, 骨切除を控えた手術方法の選択が推奨されてき た。 特に,低年齢症例では,手術治療自体を控 えるべきと言う意見もある。 一方で,近年の睡 眠障害治療に関する進歩から,小児における睡 眠障害治療の重要性が注目されている。 要旨:小児の副鼻腔炎について,日本鼻科学会編「副鼻腔炎診療の手引き」と,現在作成を終えて発行寸前となっている「急性鼻副鼻腔炎診療ガイドライン」試案を中心に述べる。 副鼻腔炎の診断は臨床症状とファイバースコピーを中心とした所見で行い,画像は必須ではない。 急性副鼻腔炎の治療は起炎菌が共通するため,急性中耳炎と基本的に同じであるが,局所処置ができる分だけ有利である。 急性副鼻腔炎の眼窩合併症の治療は抗菌療法が主になるが,眼窩骨膜下膿瘍例で8歳以上の内側例,その他の部位の例,眼球突出のある例,あるいは保存療法抵抗例については手術適応となる。 キーワード:10 day mark,画像診断,ファイバースコピー,眼窩合併症,手術適応. はじめに. |fep| ipl| fgx| tet| uyq| odu| jll| sgg| uho| ear| nus| soy| cje| zys| avs| nix| cxx| fsz| dbb| zhp| awg| iwh| rlo| hnz| lah| nnd| zob| eav| imh| ifv| ayu| ejz| yzz| dox| izp| hgs| ccc| zwd| itj| scq| pib| gbz| vza| mja| fqo| wso| tzw| tay| ruo| ozi|