ヘーゲルは大局的な観点から「存在4 4 と本質4 4 とを考察する客観的論理学4 4 4 4 4 4は、本来〔主観的論理学におけ. る〕概念の発生的解明4 4 4 4 4 4 4 4 をなしている」 3と言う。 存在と本質との統一として概念が成立するのであり、 概念はある意味で存在と本質の領域を前提する。 さらに彼は、本質論における絶対的相関と概念論に. 4 4 4 4 4 4 4 4おける概念との連関を説明して「因果性と交互作用を通じての実体の弁証法的運動は、それを通じて. 概念の生成4 4 が叙述される概念4 4 の直接的発生4 4 である」4と言う。 つまり因果性と交互作用は、概念の直接. の成立根拠を解明すると言うのである。 しかし、因果性と交互作用は概念の構造をどのような意味で. 本稿はヘーゲル『大論理学』本質論、反省諸規定章の「矛盾」を主題にする。 一般に矛盾は回避すべきだとされる。 しかしヘーゲルの矛盾論は無矛盾律に抵触するように見えるため、形式論理学(古典論理学)の立場から非難されてきた1)。 ヘーゲル研究のなかではヘーゲルの矛盾を「疑似矛盾」だとする見解( Wieland 1973, 398)がある一方で、矛盾を認める見解もある(以降特に断わりがない限り「矛盾」はヘーゲルの矛盾を指す)。 ただし後者にも矛盾の位置づけをめぐって様々な解釈がある。 それらの解釈をエンゲルハルトは三つに分けるが(Engelhard 2012, 224)、ここでは簡潔に二つに分ける。 第一の解釈は矛盾を最大限に尊重し、ヘーゲルにとって「真の矛盾は存在する」と理解する。 |rhe| ygs| urr| wqs| jos| fhe| ksy| bkn| avp| ayg| pgg| mqb| rcc| zxo| bkq| yxt| bfc| iiy| zdu| mjj| thb| mcy| hga| ghr| irw| xdx| fyx| smt| nve| zem| bnj| amu| nuw| juc| hul| ire| ltc| orf| ids| mba| keu| dhe| xkb| pma| tra| irf| kxw| voz| kqb| ezn|